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マリオ真章 #222(LR_38)

 辺りに目を配りながらとぼとぼと足を進めていると、前方の居住区を通り過ぎてエレベーターホールに出てしまった。この先から、訓練生の相部屋が続く。
 ここから真っ直ぐ見るだけでも、それなりの部屋数がある。これを一々当たって覡や戒を探すのは少々骨が折れる。
 足を止め、周囲を見回す。そばの壁に通信機があったはず、と思いながらそれを探し当て、それの前に立つ。受話器を取り、艦橋につなぐ。呼び出し音が鳴る間もなく、通信兵が出た。
<はい>
 生真面目そうな青年が、モニターに映る。キリッとした眉毛でそれなりにモテそうな好青年だったが、彼に雑用を頼むのも申し訳がない。
「キノピオにつないでくれ」
<はっ>
 男前の彼は、キビキビとした無駄のない動きで通信を切り替えた。モニターには、アフロも顔も入り切らない脂性の顔が映し出される。こいつとの通信の時は、顔を出さなくても良いと思うのは、僕だけなのだろうか。
<――中尉。中尉?>
 キノピオは訝し気にこちらを見ていた。
<用がないのなら切りますよ。こっちは勤務中ですから、暇じゃないんですよ>
「分かってる、分かってる」
<じゃあ、手短に用件を>
「ああ。え~っと」
 機嫌が悪そうなキノピオの顔など、見たくもない。視線を逸らし、後方通路に目をやる。そちらから、ザボンと覡が仲が良さそうに歩いて来る。
<中尉>
 呼ばれた勢いで、通信機のモニターへ目をやってしまった。
「やっぱりいい。邪魔した」
<なっ、はぁ?>
 キノピオは更に不機嫌そうな表情を作った。向こうから文句が飛んで来る前に、通信を切った。
「――中尉」
 背中から声をかけられ、そちらを振り向くとそこにいたのはザボンと覡だった。
「おお、覡」
「中尉、例の約束はどうなったんですか?」
「あっ」
 覡が、細い目を僕に向ける。
「わ、忘れてた訳じゃない。ただ、今まで勤務中だったからな」
「じゃあ、今なら良いんですか?」
「あ、ああ、まあ。そういうことになるな」
「ふ~ん」
 覡は、まだ不審そうな目で僕を見ている。
「ま、いいや。ザボンさん、ここで待ってて」
「あ、はい」
 覡は、ザボンを僕の前に残し、自分は今来たばかりの通路に戻って行った。
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マリオ真章 #221(LR_37)

「よぷに」
 看護士の格好をした彼女の方へ、視線を向けた。よぷには気だるそうに「はぁい」と答えた。
「ここのことは、お前に任せる」
「はぁい」
 本当に聞いているのかいないのか。それはどちらでもいい。
 ゴジータの方を向くと、彼は頷いて返した。よぷによりもあちらに向けて指示を出した方が良いのかもしれない。
「飲酒は、その一本だけだぞ」
「はぁい」
 ゴジータが持ち込んでいたビンを指差した。念を押したつもりのよぷには返事もせず、とろんとした表情でベッドに崩れ落ちた。着衣が乱れるのも構わず、そのまま寝息を立て始める。
「ったく。ゴジータ、任せた」
 ゴジータは突然姿勢を正し、直立不動で敬礼を取った。
「は。私に任せるであります」
「ああ」
 踵を返し、ゴジータに背中を向けた。一歩踏み出した所で、顔だけを後ろに向ける。
「表の札は変えておいてやる」
「ありがとうございます」
「気にするな」
 振り返らないで手を振り、医務室の敷居を跨ぐ。後ろ手で扉を閉め、「診察中」の札を裏返し、「休診」に変える。もっとも、戦闘がなければ、わざわざここまで来る者もいないだろう。
 居住区、艦の後方へ向けて歩を進める。そちらへ行けば、覡か戒の情報が得られるだろう。今回の場合は、<LUIGI>の士官や下士官部屋が艦の中央からやや前よりに、訓練生が過ごす相部屋は艦の中央から後ろになっている。いつもであれば、<MARIO>の隊員が前、<LUIGI>が後ろという配置。
 前の方は、「居住区」とは名ばかり。下部の格納庫と上部の艦橋の間を埋めるためのスペースであるため、各部屋の防音がいかにしっかりしていようと、上下の騒音で落ち着いて寝てもいられないと、兄さんから聞いた事がある。それでも、戦闘の疲れや、並外れた精神力で寝られるのが<MARIO>で生き残れる人間だそうだ。
 普段、後ろの比較的静かな部屋が宛てがわれている<LUIGI>の隊員にしてみれば、今回の航海は心身共に疲れているのかもしれない。幸い、隊長である僕の部屋は、毎回同じ部屋が宛てがわれている。ブリッジに通じるエレベーターホールに近い、後方通路の一番手前。最初の頃は、エレベーターが動く度にその音に悩まされていたが、今ではそれすら心地いい。<MARIO>の部屋へ一番近いというのも良いし、ブリッジへ呼び出されても3分で行ける。それなりにいい部屋だ。

タヨラレ→Ready?

先月は一度も更新出来ず。7月もあと10日前後を残して、ようやく更新。
その間に色んな出来事がありましたが、まず一言。

にゃん太母。おみやげのお菓子はおいしくいただきました。毎回、色んな美味をありがとうございます。次も待ってま~す。

で、6月7月にもりもりとやってたのは卒業制作で作ることになった「特撮ヒーロー映画」のシナリオと、その制作に関すること全般。いいだしっぺってこともありますし、「総監督だ」と名乗った手前、ありとあらゆる任務をこなしております。

その「シナリオ」も、現在4度目のバージョンアップを迎えておる所。これが恐らく最終稿になるはずなので、何とか7月中には完成させて、9月の撮影には絵コンテ共々完璧になってるようにしたいと思ってます。

問題はもう一つ。スーツの造型。こちらは、下絵の制作もまだだったりするんですよね。でもでも、そこを乗り越えて8月の後半はバリバリ造型もして行く予定です。


見た目もストーリーも、胸を張って「自信作だ」と言えるように頑張っております。来年の2月初旬、我が校の卒業制作展では一番を取れるよう、今頑張ってる最中です。

ちょっぴり眠たい頭を動かして、もうちょっと頑張ってみます。では。

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ども。仮面ライターです。
趣味で文章を書き続けて8年くらい? の学生です。
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