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マリオ真章 #199(LR_15)

 大きく開かれたハッチから、ゆっくりと甲板に出る。舳先の方まで機体を進め、機体を振り向かせた。眼前に広がるのは、甲板を覆い尽くさんとする大量の<ブーツ>。上空で頑張っている<グリーン2>にとっては、これ以上ない歓迎だろう。
「作戦内容を確認する。これより、<グリーン2>の救出作戦を開始する。<ブーツ>隊は、上空のパタパタを蹴散らす事に専念しろ」
「了解」
 通信機のスイッチを入れ、<グリーン2>に呼びかける。
「<グリーン2>。こちらルイージ。これから援護射撃を行い、下方に活路を開く」
<……、了解>
「よし。総員、射撃準備」
 甲板上に整列した<ブーツ>が、一斉に射撃体勢を取った。その手には、アサルトライフルやスナイパーライフル、ロケットランチャーなど各個性的な銃器が握られていた。
「撃ぇー」
 ミサイルに、焼夷弾。ただ真っ直ぐに敵機へ向かうモノや、旋回しながら確実に撃ち落とそうと、獲物を追い回す砲撃。種々雑多な攻撃が放たれ、上空の的を減らしていく。
 <ブーツ>の放った最初の弾が、パタパタの一気に火を噴かせてから、周囲は雑然とし始めた。<マリンポップ>の艦砲による射撃が加わり、にぎやかな空に彩りを添える。
「ミヤモト、そっちは任せたぞ」
<了解です>
 パタパタの群れとミヤモト機とを見比べながら、<ブーツ>を切り返した。下からの一斉砲撃に、上空の敵集団は慌てふためいているのか、<グリーン2>を追い掛けはする物の、こちらに標的を切り替える様子はない。今しばらくは、ミヤモトたちに任せておいても問題は無いだろう。
 僕達がやるべき仕事は、もう一つある。
「――キノピオ」
<はい?>
「レーダー班に繋いでくれ」
<は?>
「生存者の位置を把握したい」
<了解>
 ブリッジとの交信が一時途絶えた。その隙に、舳先まで機体を進める。大きな布に包まれたコンテナが、そこに置いてあった。
 <ブーツ>に片膝を付かせる体勢を作り、左手を解放して、右手をゆっくりと甲板に付けた。そこに乗ってた二人は、少しばかりぐったりはしていた物の、すぐさま元気を取り戻したようで、覡の方は飛び跳ねながら何やら叫んでいる。
 外部スピーカーのスイッチを入れようと指を伸ばしかけた所で、ブリッジからの通信が入った。モニターに出たのは、律儀そうなレーダー班の男。

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