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マリオ真章 #201(LR_17)

 彼は空中で大勢を整えると、体が海面に達する前にボートの縁をつかんだ。そのまま、艦に近付いて来る。ここで巻き上げ装置のスイッチを入れて、引っ張るのは避けた方が良いだろう。
 ボートの重みで舳先に擦り付けられているロープがほころび始め、今また、<ブーツ>用アサルトライフルの薬莢が海面に落下し、巨大な水柱が発生している。周囲の戦闘や上空の<グリーン2>が及ぼす海上への影響もあわせると、あまり時間を掛けていられない。
 <ブーツ>の足で甲板に引き込まれているロープを抑え、両アームを自由にさせる。そのままロープを押さえ付けながら舳先へ機体を寄せ、縁で擦らないようにロープを引き上げた。
 艦とボートとの間はもうほとんど残っていない。機体を伏せ、一杯に身を乗り出せば直接つかみ上げられる。波間に揺れるボートとアームの距離を計算し、縁に全身でしがみついている彼をつぶさないように、海中へ腕を入れ底部に添えた。そのままゆっくり腕を引き上げ、機体を持ち上げながらボートを甲板に降ろした。
 ボートに駆け寄った戒と覡は、中を覗き込むとこちらを振り仰いだ。
<隊長>
「どうした?」
<中にもう一人います>
「何?」
 モニターを操作して、ボートの中を探ると確かにもう一人、ぐったりした男が収まっていた。長い間水の中にいたためか顔色が悪く、体の動きも微弱だ。
「戒、覡。二人を医務室へ」
<了解>
 覡はボートの中の男を背負い、戒はボートにしがみついていた男に肩を貸しながら、艦内へ入って行った。
 これで一つ、心配事が減った。次は、<グリーン2>。
 拡大させたモニターを元に戻し、機体のメインカメラを上空へ向ける。<グリーン2>は、まだ元気よく中空を飛び回っていた。
 甲板上の機体は、大破や炎上している物は見当たらなかったが、攻撃手段を失った物はいくつか見えた。今また、一機。敵機の攻撃を銃器に受け、一歩退いていた。
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