FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マリオ真章 #202(LR_18)

「全機、聞こえるか?」
 周波数を<ブーツ>と<グリーン2>に合わせて、通信機の送信ボタンを入れた。思考を巡らせながら唇を舐めた。
「武器を失った機体は艦内へ入れ。飛び道具が残っている機体は、バラ撒きながらで良い。僕の元へ集合しろ」
<了解>
 巨大な機体が、続々と踵を返してハッチを目指す。一歩一歩、ゆっくりと前進するその背中は、敵に取っては良い的でしかない。
「ミヤモト」
<はい>
「連中の背中を守れ。弾薬が足りなければ、近くの機体も使っていい」
<了解>
 上空に銃口を向けていた機体が一機、群れの中から抜け出してもう一つの集団に向かう。状態をひねり、左右を見回しながら撤退を促し始めた。あちらは、ミヤモトを信じて任せるしかない。
 僕の元に集った機体は、ほんの4、5機。これだけで、減ったとはいえ三つ桁はいるであろう敵襲を全滅させるのは無理だ。ミヤモトの残弾数も考えると、長々と佇んでもいられまい。
「ミヤモト」
<――は>
「撤退、急がせろ」
 ハッチの前でこちらを向いているミヤモトの<ブーツ>は、半ば困惑したように動きを止めた。「急がせろ」とは言ったが、狭いハッチは混雑気味。収艦は遅々として進まない。
 周波数を格納庫へ合わせ、グリーンバーグを呼び出す。縦横無尽に整備員が走り回り、怒声が響き渡っている様子が見て取れた。3回目のコールで、受話器が取られた。
<なんです?>
「<グリーン2>を収艦させたい。進路開けるか?」
 グリーンバーグはハッチと格納庫を振り返り、2、3度頭をかいてからこちらを向いた。
<了解。最善を尽くしやしょう。お前らぁ、メンテナンスベッドへの誘導は後回しだ。さっさと詰めろ……>
 グリーンバーグの怒鳴り声に、整備員はさらにきびきびと走り始めた。
スポンサーサイト

comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

Maskedwriter

Author:Maskedwriter
ども。仮面ライターです。
趣味で文章を書き続けて8年くらい? の学生です。
どうぞよろしく。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。