FC2ブログ

マリオ真章 #204(LR_20)

 ハッチに目をやる。入口に見えるのは、残り一機。
「ミヤモト、そいつを押し込め」
<了解>
 ミヤモト機は機体を寄せ、僚機を詰め込んだ。
「お前もそのまま、格納庫に入れ」
<はいっ>
 ミヤモトの機体も格納庫に消えた。甲板に残っているのは、僕の機体と周りの5機。
「<グリーン2>、いいぞ」
<了解>
 上空の立方体はエンジンを切り落とした両側面から、新たに翼を突き出した。その下に、小さなジェットエンジンが1機ずつ装備されている。機体を上昇させるだけのパワーはない。
 周波数を再び格納庫に合わせて、グリーンバーグを呼び出した。
「<グリーン2>が突っ込む。固定ワイヤー、頼んだぞ」
<分かってまさぁ>
 グリーンバーグは、親指で後ろを指した。そこには、真っ黒なワイヤーが大量にぶら下がっていた。
 周波数を戻す。ゆっくりと降下していた<グリーン2>の鼻先にかかった敵機を撃ち落とした。
「<グリーン2>、待たせたな」
 ヘッドセットの男は口を歪ませて、いびつな笑みを浮かべた。
<それじゃあ、お願いします>
「ああ。任せろ」
 <グリーン2>のジェットエンジンに、火が入る。鼻先をハッチに合わせ、降下と加速を開始する。
「<ブーツ>全機、<グリーン2>の道を開け」
<了解>
 <ブーツ>の持つ火器から、ありとあらゆる銃弾、砲弾が<グリーン2>の進路を塞ぐ敵機に吸い込まれて行く。<マリンポップ>からの援護射撃もそれに加わり、<グリーン2>の帰投経路がぽっかり空いた。
 <グリーン2>のための花道は通り過ぎたそばから、塞がって行く。幾重にも重なった敵からの弾雨。それを顧みることなく、<グリーン2>はさらに速度を上げる。
「<ブーツ>、回避」
 高度を甲板すれすれに取った<グリーン2>は、速度を緩めることなく突っ込んで来る。甲板に残った<ブーツ>は我先にと退き、道を作った。
スポンサーサイト



comment

管理者にだけメッセージを送る

プロフィール

Maskedwriter

Author:Maskedwriter
ども。仮面ライターです。
趣味で文章を書き続けて8年くらい? の学生です。
どうぞよろしく。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード