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マリオ真章222

「さて、どうしたものか」
  覡に特大プリンをおごることを約束したものの、とうの本人を見つけられない。
  訓練生の居住区に足を向けはしたが、今回だけで100を超える人数がいる。階級に差のない訓練生は、全員が4人から6人が1部屋に押し込まれていることを考慮にいれても、最悪の場合、20は 部屋を回らねばならない。
  惰性で動かしていた足を止め、顔をあげる。艦を前と後ろとに区切るエレベーターホールまで来ていた。
  休憩用のソファに腰掛け、談笑していた数人が立ち上がり、敬礼を取る。おざなりに手を上げて、礼を返す。手近な通信機の前に立ち、受話器をとって艦橋を呼び出した。2、3コールおいてモニターに、巨大なアフロが映る。
<はい>
「なんだ、キノピオか」
<なんだ、ってなんです?>
「ああ、いや。もっと別の連中が出るのかと思って」
<こっちは今ちょっとバタバタしてましてね。みんな手が離せないんです>
  モニターの向こう、アフロの隙間から除く限りでは、確かにどの隊員も走り回っているような感じがする。
<それで、用件はなんです?>
「隊員の部屋を聞こうと思っただけなんだ。急ぎの用でもないし、忙しいならいい。忘れてくれ」
<隊員の部屋番号ですね>
  キノピオは、モニターの方へ体を向けた。
<名前は?>
「忙しいならいいって」
<忙しいから、さっさと済ませてください。中尉には早くもどってもらわないと>
「僕が戻る?」
  キノピオは、顔をこちらに向ける。
<本国からの暗号電文が来てるんですよ。どうも、10分以内に秘密回線を使った通信があるようで、責任者であるあなたには、それまでにもどっておいてもらいたいんです>
  本国からの通信? このタイミングで一体なんだというのだろう。まあ、いい。その時になればわかるだろう。
「キノピオ、指示の変更だ。厨房に連絡して、バケツサイズのプリンを大至急用意させてくれ。それと、訓練生の覡、戒の両名をブリッジまで呼び出してくれ」
<は?>
「いいから早く。頼んだぞ」
  受話器を架台に戻し、通信を切る。
「中尉?」
  声に振り返ると、高橋が立っていた。
「高橋? 休息中かい?」
「はい」
「なら、ちょうどいい。君もブリッジへ行こう」


余談
1年以上ぶりの続き。冨樫氏を悪くは言えません......。
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ども。仮面ライターです。
趣味で文章を書き続けて8年くらい? の学生です。
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